■ジュエリーとアクセサリーの違い、チタンの指輪はどっち?

ジュエリーとアクセサリーの違いとは何でしょうか?その定義はとても明確です。その答えは、貴金属や宝石で作られるのがジュエリーであり、そうでないものがアクセサリーだと言うことです。しかし実際には、この様な形式的な分類は、徐々に意味をなさなくなってきています。

その最たる例が銀です。シルバーアクセサリーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?そもそも銀は貴金属であり、古代では金よりも価値が高かった時代もある金属です。貴金属で作られた指輪がジュエリーであるならば、銀で作った指輪もジュエリーと呼ぶべきです。しかし銀の場合、アンティーク以外でジュエリーと呼ばれることはありません。むしろ銀は今日では、比較的廉価な素材であり、しかも柔らかくて加工がしやすいため、アクセサリーの代表的な素材となっています。

例えばジュエリーショップで、銀の指輪に高級な宝石がセットされているのを見たことがあるでしょうか?おそらくないと思います。なぜなら高級な宝石をアクセサリー用の金属にセッティングしても釣り合いが取れないからです。その代わり銀の指輪にキュービックジルコニアをセッティングしたアクセサリーならよく見かけますよね。現在では、そのくらいの価値の素材だと見なされています。

つまりこの定義を使えば、ジュエリーとアクセサリーの違いは、ジュエリーと言う名前に値するだけの価値があるか、換言すれば、高級品か廉価品かの違いしかないのではないか、とも考えられます。

ではチタンはどうでしょうか?チタンは貴金属ではありません。したがって伝統的な分類に従えば、チタンを使った指輪はジュエリーとは言えません。ではチタンはアクセサリー用の素材なのでしょうか?このことを考えるためには、もう一つ別の要素を理解しておく必要があると思います。それはチタンは加工が難しく、指輪などに加工するためにはそれなりのコストが掛かってしまうと言う点です。

この様な観点から見れば、チタンはアクセサリー用の素材とは言いにくい部分があります。加工には高い技術力を要し、加工するためには専用の設備が必要で、手軽に加工できるような素材ではないからです。私はチタンであっても、ジュエリーに相応しい品質と価値を持ち、ジュエリーに相応しい宝石をセッティングした指輪なら、それはジュエリーと呼ぶべきだろうと考えます。