■結婚指輪でチタンを選ぶ6つのメリットと3つのデメリット

チタンはとても硬い金属として有名で、航空機・装甲・軍艦・宇宙船・ミサイル等に利用されています。しかしまた同時に製錬・加工がとても難しい金属としても知られています。チタンは、生体適合性に優れ、義手・義足・人工骨・インプラント等の医療器具に利用されるほか、ピアスなどにも用いられ、金属アレルギーの方にも安心して身に着けて頂けます。

チタンは、金やプラチナといった貴金属とほぼ同等の高い耐食性を持つことから、近年は結婚指輪をはじめジュエリーへの採用例も増えています。結婚指輪への適用性はプラチナよりも優れていると言え、また価格も金やプラチナよりも廉価であるため、結婚指輪の素材をプラチナからチタンに変えるだけで、今まで手が届かなかったような高品質な結婚指輪を、より低価格でお求め頂くことができるようになります。

とは言っても、チタン結婚指輪は、正直に申し上げると、まだまだあまりメジャーではありません。というのも、チタンでジュエリーが作られるようになってから、まだあまり年月が経っていないからです。しかしチタン結婚指輪には、金やプラチナの結婚指輪と比較して数多くのメリットがあります。


ロイヤルマリッジリング(女性用RME703FTR、男性用RMA100FTR)


●チタン結婚指輪の6つのメリット

(1)金属アレルギーの方でも安心
チタンは金属アレルギーになりにくい素材として有名です。チタンは空気中では表面が強力な不動態酸化皮膜で覆われるため、貴金属と同等の高い耐食性を持ち、汗などの影響を受けてイオン化することがないためです。金やプラチナも金属アレルギーになりにくいのですが、強度を上げるために使われている割り金が、アレルギーの原因になることがあります。

(2)とても硬い金属のため変形しない
プラチナはとても柔らかい金属のため、重い荷物を持った時などに、歪んだり、変形してしまうことがよくあります。プラチナ950やプラチナ900など、品位(含有率)を下げて強度を上げてはいるのですが、それでも特に細めの指輪だと変形しやすいという欠点があります。その点、チタンの強度はプラチナの約2倍あります。とても硬い金属のため、通常の使い方で変形することはありません。

(3)とても軽くて着けやすい
チタンはとても軽い金属です。初めて手にされた方は、その軽さにきっと驚かれると思います。重量はプラチナの1/4しかなく、日常的に指輪を身に着けていても、重さが気になることはありません。初めて指輪をする男性の方や、指輪に慣れていない女性の方でも、あまり意識せずに着けて頂くことができます。


ロイヤルマリッジリング(女性用RME700FTR、男性用RMA100FTR)


(4)美しい光沢と高い審美性
チタンは銀灰色のとても美しい光沢を持っており、重厚な雰囲気と、高級感を感じさせる高い審美性を備えています。チタン結婚指輪をはめると、指の中で美しく輝いて見え、高い満足感を得ることができます。

(5)日常使いに適している
結婚指輪は毎日ずっと指にはめていることが多いので、プラチナのように柔らかい金属は、本当はあまり結婚指輪向きとは言えません。ご家族や知人の方の結婚指輪を見たことがありますか?傷が付いていたり歪んでいたりすることも多いのではないでしょうか?その点、チタンはプラチナよりも硬くて軽いなど、日常使いする結婚指輪に適した性質を持っています。

(6)お求めやすい価格
チタンは金やプラチナなどの貴金属に比べ廉価な素材です。加工には高い技術力を要するため、ジュエリーにするためにはそれなりの加工費が掛かってしまうのですが、それでもプラチナの結婚指輪よりはお求めやすい価格でご購入頂くことが可能です。プラチナの結婚指輪の予算があれば、チタンではダイヤ付きの結婚指輪が購入できますので、従来よりもワンランク上の華やかな結婚指輪をお求め頂くことが可能です。


ロイヤルマリッジリング(女性用RME502FTR、男性用RMA100DTR)


●チタン結婚指輪の3つのデメリット

(1)サイズ直しができない
チタン結婚指輪の最大のデメリットは、指輪のサイズ直しができないということです。しかしこれはチタン結婚指輪だけに見られる特徴という訳ではありません。一般的に金やプラチナの指輪はサイズ直しをすることが可能ですが、デザインによってはサイズ直しができない場合もあります。例えばミル打ちのリングや、最近人気の高いエタニティリングなどがそうです。結婚指輪を購入する際は、その素材やデザインの特徴をよく理解し、ご自身が納得した上でご購入されることが何よりも重要であり、サイズ直しができるか否かだけで決めることはできません。

チタン結婚指輪ではサイズ直しができないため、当社ではサイズ直しを希望されるお客様には、有償対応にはなりますが「同じメレダイヤ、ピンクサファイアを再利用した指輪の作り直し」をご提案させて頂いております。同じ宝石を再利用して、同じデザインの指輪を作り直すことで、結婚記念の思い出を、末永く保持して頂くことが可能です。

(2)加工が難しく複雑なデザインができない
チタンは加工がとても難しいため、プラチナのように凝ったデザインの指輪を作ることが難しいです。チタン結婚指輪に、全般的にシンプルなデザインのものが多いのはそのためです。 またダイヤの石留めには高い技術力を要します。そのため当社では、できるだけシンプルかつ普遍的なデザインの指輪を提供するように心掛けております。

(3)あまりメジャーではない
もしご家族や知人に「チタン結婚指輪を買った」と伝えた時の反応はどうなるでしょうか?おそらく「えっ、どうして?」と聞き返されることになるでしょう。とりわけ金属アレルギーとは無縁の世界で生きている人にとっては、チタンと言えば、時計やメガネ、ゴルフのドライバーなど、どちらかと言えば実用品のイメージが強く、ジュエリーのイメージはほとんど持たれていません。




●まだチタン結婚指輪を購入するかどうか迷っていますか?

(1)チタン結婚指輪は安っぽく見える?
いいえ、決して安っぽく見えしません。実際にチタンの指輪を見ると分かりますが、チタンは銀灰色の美しい光沢を持っていて、重厚な雰囲気と高い審美性を備えています。安っぽく見えると言うのは何の根拠もない単なる”悪口”でしかありません。そもそもジュエリーの価値は、素材の価格だけで決まる訳ではありません。プラチナの指輪だからと言って、全てが高級品と言う訳ではないのと同じように、全てのチタンリングが廉価品と言う訳でもありません。ジュエリーの持つ背景、文化・思想・歴史など全てが、その価値に含まれているのです。

(2)チタン結婚指輪には資産価値がない?
もしあなたが将来、結婚指輪を売却しようと考えているなら、その資産価値を考えておく必要があるかもしれませんね。しかしそのような人はほとんどいないはずです。 しかし気になる方のために説明しておきます。 まずチタンの指輪に、資産としての価値がないというのは、その通りです。しかしずっと伴侶と添い遂げるつもりなら、いくらで売れるかなど気にする必要はありません。

比較のために、プラチナの結婚指輪を考えてみましょう。現在プラチナの単価は1グラム当たり約5千円です。指輪の重さが4グラムだとすると約2万円の資産価値があります。男女ペアだと約4万円の価値です。しかし果たしてこれを資産と言えるのでしょうか?そもそも結婚指輪は資産性で買うものではなく、”結婚の証”として購入するものだということを認識しておくことが大切です。


●お気になることがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。